メディアのスポーツ育成に対する悪影響
今回はスポーツとメディアのお話をしたいと思います。
スポーツの育成の仕方には色々な方法があると思います。
親子で二人三脚型、スポーツクラブに加入や部活動などです。
その中でも昨今注目を受けているのが、親子二人三脚となってスポーツ選手を目指す型ではないかと考えています。
この分野において、もっとも有名であるのは福原愛選手だと思います。
幼少期からお母さんの指導を受けて、泣きながらそれでも球に食らいつき卓球選手として大成していく姿は多くの国民の注目を集めました。
その影響が大きかったのか、卓球界では親がコーチとなって自分の子供を指導していることも多い印象があります。
そのため、スポーツ選手が集うとあるテレビ番組においても取り上げられることがあり、こんな練習やこんなことがあったと面白おかしく紹介されていました。
しかし、私が一番疑問に思ったのはオリンピック選手の親と練習内容やエピソードにおいて大部分がスパルタ教育を連想させるような内容ばかりでした。
選手自身はオリンピックにも出場しているため、親が指導した練習自体は大きくは間違っていなかったのだと思います。
ただ、練習のディテールよりも怒号や長時間練習することなどにフォーカスして紹介していたためにスポーツ指導における大切な部分を伝えることはできていないと感じました。
スポーツ経験のある親の中には子供を指導することによって、オリンピック選手にしようと思う方もいると思います。
ただ、一番私が心配なのは、スパルタ指導や多くやることばかりが正しいという認識がテレビによって広まることによってその競技ばかりに時間を費やしてしまい、もしその選手になれなかった場合、子ども自身の選択肢を狭めてしまうのではないかと思います。
テレビ番組が視聴率のために練習の細かい内容よりも、エンターテイメント性があるように思われるスパルタ指導や精神論的な内容になりすぎてしまうのは、今後の日本スポーツ界においては大きな問題だと思います。
拙い文章お読みいただきありがとうございました。